トレーナー紹介

指揮者 / 増井信貴

桐朋学園大学指揮科卒業、同研究科修了。岡部守弘、斎藤秀雄、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、F.フェラーラ、L.バーンスタインに師事。 1978年タングルウッド音楽祭にスカラシップコンダクターとして参加。1982年パリ・オペラ座でオペラ上演に関わりつつ研鑚を積む。また1989年文化庁派遣在外研修員としてバイエルン国立歌劇場に留学し、ウォルフガング・サヴァリッシュ氏の助手として数多くのオペラ上演に参加した。 1989年群馬交響楽団の指揮者に就任。1991年ウィーン木管アンサンブルと共演し、その様子はウィーンフィル創立150周年記念ドキュメンタリー番組「ウィーンはいつまでもかわらない」にとりあげられ全世界で放送された。

1997年11月、ロストロポーヴィチ指揮新日本フィル定期演奏会で、ブリテン「戦争レクイエム」の小オーケストラの指揮を務めた。また、1998年冬季長野オリンピック開会式での「第九」演奏においては、合唱とオーケストラをまとめる指揮者のひとりとして演奏に携わった。

得意とするオペラではこれまでにドニゼッティ「イル・カンパネルロ」の日本初演などを指揮。また、NHKテレビへの出演やサイトウ・キネン・オーケストラのヨーロッパ公演に副指揮者として参加するなど、シンフォニー、オペラの両面で精力的な活動を続けている。

現在、京都市立芸術大学名誉教授、東京音楽大学指揮科主任教授、洗足学園音楽大学客員教授。

令和元年度「京都市芸術振興賞」受賞。

ヴァイオリン / 山口裕之

1953年11月東京生まれ、ヴァイオリンを故鷲見三郎氏に師事。 桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、1976年桐朋学園大学音楽学部を卒業。 1969年第23回全日本学生音楽コンクール(全国大会)1位。1975第44回日本音楽コンクール2位。1977年民音コンクール室内楽部門で1位なしの2位に入賞。1983年ゼフィルス弦楽四重奏団を結成。1988年から1991年までカザルスホールのレジデンスカルテットとして活躍した。 桐朋学園在学中の1975年6月、東京フィルハーモニー交響楽団に入団、翌年コンサートマスターに就任し1979年まで在籍。 1979年5月、NHK交響楽団に入団、第2ヴァイオリン首席奏者を務める。1984年6月よりコンサートマスターに就任し2013年11月まで在籍した。 1988年~2010年、21年間携わった東京藝術大学非常勤講師をはじめ、桐朋学園大学非常勤講師(1985~)、尚美学園大学客員教授(2006~)、東京音楽大学客員教授(2011~)等。 2014年4月より、東京音楽大学教授。

ヴィオラ / 中村翔太郎

兵庫県三田市出身。4歳よりヴァイオリンを始め、2005年、東京藝術大学付属音楽高校入学を機にヴィオラへ転向。これまでにヴァイオリンを佐藤紀子、菊池佳奈子、東儀幸、近藤緑、若林暢の各氏に、ヴィオラを百武由紀、川崎和憲の各氏に師事。第15回コンセール・ロマニエ21弦楽器部門第1位、他多数入賞。ウィーンフィルやベルリンフィルメンバーと共演するなど、国内外で活躍中。小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、京都フランス音楽アカデミー、ヴィオラスペース、リゾナーレ室内楽セミナーでマスタークラスを受講。京都フランス音楽アカデミーでは、優秀受講者に選ばれ、フランスのサント・ヨーロッパ音楽祭に参加。ソリストとしては藝大フィルハーモニア、栃木県交響楽団、首都大学東京(現・東京都立大学)、ブレスシンフォニーオーケストラと協奏曲を演奏。学内において、同声会賞、アカンサス音楽賞、三菱地所賞、優秀学生顕彰優秀賞受賞。北鎌倉女子学園非常勤講師、東京ジュニアオーケストラソサイエティ講師、藝大同期による弦楽アンサンブル「TGS」代表。Alto de Campagne(ヴィオラ四重奏)メンバー。東京藝術大学卒業、N響アカデミーを経て現在NHK交響楽団首席代行奏者。

チェロ / 北本秀樹

桐朋学園音楽高校を首席で卒業。同大学ディプロマ・コースを経て、文化庁海外派遣研修生としてジュリアード音楽院に留学。チェロをハーヴィ・シャピロに、室内楽をロベルト・マンの各氏に師事。

1973年第42回日本音楽コンクール・チェロ部門第2位入賞。1980年第15回東京国際音楽コンクール室内楽部門優勝。室内楽の名手として知られる一方1988年香港における第12回アジア芸術祭参加、1994年名門チューリッヒ室内管弦楽団の来日公演ソリストとして成功を収めるなど独奏者としても高い評価を得ている。

1996年まで21年間、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者を務め、現在はソロ及び室内楽の分野で活躍の他、サイトウ・キネン・オーケストラメンバーとして活躍中。桐朋学園大学、同短大、山形大学、日本大学芸術学部、洗足学園音楽大学において後進の指導にもあたっている。

コントラバス / 吉川英幸

1952年生まれ。コントラバスを江口朝彦氏に師事。桐朋学園大学出身。ベルリン国立音楽大学卒業。在学中、ライナー・ツェペリッツ氏に師事。1975年に東京フィルハーモニー交響楽団コントラバス奏者として入団し、2007年まで首席奏者として活動され、2012年に退団。現在、横浜クラリネット合奏団の音楽監督を務めており、オーケストラ・室内楽活動を続けている。

フルート / 吉岡アカリ

京都生まれ。81年、京都市立堀川高校音楽科を経て東京藝術大学入学。在学中より内外の演奏会に出演。安宅賞を受賞。83年フランスにおいてA.マリオンの指導を受ける。85年東京藝術大学卒業。読売新人演奏会出演。同年、東京フィルハーモニー交響楽団に入団。首席奏者として現在に至る。

93年文化庁在外研修員としてベルリンに留学、ベルリン・フィルのA.ブラウ氏のもとでフルートを、またベルリン・ ドイツオペラでも研鑽を積む。ソリストとしても同オーケストラとの共演する他、各地でリサイタルも行っている。フルートを伊藤公一、川崎優、金昌国、H.P.シュミッツ、E.キルショフの各氏に、室内楽を山本正治氏に師事。

現在、東京フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者。フィルハーモニーカンマーアンサンブルメンバー、武蔵野音楽大学、洗足学園大学、メディアアーツ尚美講師。

オーボエ / 池田昭子

東京芸術大学卒業。卒業時に皇居内桃華楽堂にて御前演奏を行う。広田智之、小島葉子、宮本文昭、フランソワ・ルルーの各氏に師事。第4回津山国際総合音楽祭ダブルリードコンクール、第13回日本管打楽器コンクールオーボエ部門共に第1位。文化庁在外研修員としてミュンヘン、リヒャルト・シュトラウス音楽院に留学。

東京交響楽団を経て04年NHK交響楽団に入団。マイスターミュージックよりCD『カプリッチオ』『田園のコンセール』『アヴェマリア』『アルビノーニ&マルチェッロオーボエ協奏曲』『恋のうぐいす』等をリリース。

現在、NHK交響楽団オーボエ奏者、トリオサンクアンシュメンバー、東京芸術大学、上野学園大学非常勤講師。

クラリネット / 野田祐介

16歳よりクラリネットを横川晴児氏に師事。高校卒業後渡仏、パリ市立第10区音楽院、ヴェルサイユ地方音楽院を経てパリ国立高等音楽院を一等賞を得て卒業。クラリネットをクロード・ドゥシュルモン、アンドレ・ブータール、ギィ・ドゥプリュの各氏に師事。室内楽をピエール=イヴ・アルトー氏に師事。在学中、メシアン作曲「時の終わりのための四重奏曲」を村上千佳氏とともに作曲者の前で演奏、好評を得る。また、パリ大学都市日本館にて3年に渡り室内楽演奏会を主催。

帰国後15年のフリーランサー活動の後、2003年群馬交響楽団に第一奏者として入団、現在に至る。

第6回日本管打楽器コンクール・クラリネット部門入選、第3回日本クラリネットコンクール第3位入賞。プラハ放送交響楽団、ニューフィルハーモニー千葉、群馬交響楽団と協奏曲を共演。NHK-FMリサイタル出演。なにわ《オーケストラル》ウィンズメンバー。群響団員による室内楽《Ensemble G》主宰。習志野シンフォニエッタメンバー。第78回、第81回日本音楽コンクール・クラリネット部門審査員。第4回秋吉台音楽コンクールクラリネット部門審査員。昭和音楽大学、桐朋学園大学音楽学部、東京藝術大学で後進の指導にもあたる。

ファゴット / 霧生吉秀

東京生まれ。三田平八郎、ハロルド・ゴルシャー、シャーマン・ウォルト、レオーナード・シャロウ各氏に師事。東京藝術大學器楽科卒業、及び同大學院音樂研究科修了。1966年フルブライト留学生として渡米、ジュリアード音楽院、ニューイングランドコンサーヴァトリーに学ぶ。

1965年第34回NHK毎日音楽コンクール(日本音楽コンクール)管楽器部門第1位入賞。1990年第10回有馬賞受賞。1968年NHK交響楽団に入団。32年間首席奏者を務め、2000年退団。

東京ファゴッティアーデ、ツイス木管五重奏団各団員、東京音楽大学助教授、国立音楽大学講師。

ホルン / 丸山勉

13歳よりホルンを始める。ホルンを和方寛茂、伊藤泰世の各氏に師事。在学中1985年、日本フィルハーモニー交響楽団の1、3番奏者として入団。1990年、読売日本交響楽団に移籍。1991年、日本管打楽器コンクール第1位入賞、東京交響楽団とモーツァルトのホルン協奏曲を協演。その後、D.クレンジャー氏に師事する他、1993年ジュネーブに留学、B.シュウナイダー氏に師事する。

東京ホルンカルテット、つの笛集団のメンバーとして活躍する傍ら、1998年カナダで開かれた世界ホルンサミットにゲスト・アーチストとして招かれるなど幅広く活躍。ソリストとしてビクターよりソロCD「ルネッサンス」をリリースの他、昨年4月にヤマハ・ミュージック・メディアより発売されたホルンのためのレパートリー曲集を監修。

2000年、10年間務めた読売首席奏者のポストを離れ、現在、ソリスト、室内楽、録音、また日本フィルの客演首席奏者として活躍の場を拡げている。

トランペット / 山本英助

東京シティ・フィルを経て南西ドイツフィルハーモニー管弦団に15年間首席トランペット奏者として在籍。ドイツを中心にヨーロッパ各地やアジアで演奏会や録音などの演奏活動を行った。帰国後も毎年ヨーロッパ各地に招待され、ソリストとして、またオーケストラプレイヤーとして演奏を行なっている。

日本ではNHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー、東京フィルハーモニー、九州交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団等のオーケストラに客演。アンサンブル・ファータ・モルガーナ主宰。クニタチ・フィルハーモニカー、トランペット集団「パツラー」に所属。

現在、国立音楽大学准教授、洗足学園音楽大学客員教授、桜美林大学講師、日本トランペット協会常任理事。

トロンボーン / 三輪純生

1939年横浜市に生まれる。東京九段高校在学中、桐明学園女子高等学校音楽家に編入、同大学音楽科に進む。1958年NHK毎日音楽コンクール金管部門で第2位入賞。

1962年から東京フィルハーモニー交響楽団に在籍、1966年にはNHK交響楽団に入団。1999年までの33年間同団に在籍し、現在同団団友。桐朋学園音楽大学講師。日本トロンボーン協会会長を07年まで務め、現在は同協会相談役。

トロンボーン / 山口修身

国立音楽大学、ウィーン音楽大学、ベルリン音楽大学でトロンボーンを学ぶ。三輪純生氏に師事。

ブラスアンサンブル「ザ・ブラス」を主宰し、現在ではアンサンブルなどで演奏の他、アレンジャーとしても活躍中。

パーカッション / 幸西秀彦

岡山県岡山市出身。国立音楽大学音楽学部器楽学科打楽器専攻を卒業。打楽器を岡田知之、佐藤英彦両氏に師事。

1998年新星日本交響楽団に首席打楽器奏者として入団。2001年4月合併に伴い、東京フィルハーモニー交響楽団打楽器奏者に就任、2019年3月まで務める。

現在、国立音楽大学教授、洗足学園音楽大学客員教授。